東京封鎖 ~キミが隣にいた昨日~
サークル名
作品内容
少年と少女。
幼なじみのふたり、どこにでもいる恋人たち。
よくあるすれ違いを繰り返す素直になれない男の子と、彼の本心を待つ女の子。
ある日、デートのすれ違いが二人の心を引き離してしまう。
「秀ちゃんにとって、わたしってなんなのかな?」
いつもの別れの橋の上で少年の本心を求めた少女の言葉に、そのときの少年は返事をする事が出来なかった。
明日伝えればいい――しかし、明日などなかった。
「東京封鎖」
突如独立を宣言した東京。
そんな馬鹿げた事変はしかし実際に、二人が別れた橋によって『東京』と『千葉』という
ふたつの場所に引き裂いてしまった。一夜にして行われた日本政府による東京の完全封鎖。
まるで国境で引き裂かれたかのように、互いにその声すら届かなくなってしまうふたり。
止まってしまった恋。それから二年の月日が流れた……
変わりゆく風景と周囲の人々、
時の流れに置いて行かれた少年は少女に言えなかった言葉を伝えに行く事を決意する。
沈黙した東京へと……
引き裂かれても確かに続く恋。あるいは、別れを乗り越えて生まれる新たな恋。
「東京封鎖」という特異な状況下、それに立ち向かう少年と少女を通して、
恋、すなわち「逢いたい気持ち」を描いていく物語。
■登場キャラクター
◆大城秀典/おおき ひでのり
主人公。千葉県民。幼なじみのヒロイン・遥とつきあってはいるものの、
遥がドジで昔は泣き虫だった事もあって、どちらかと言えば保護者意識が強く恋人という意識が弱い。
そのため関係を上手く保てず義務的になってしまう。
その結果「東京封鎖」の前日、最後のデートで素直になれぬままに別れしてしまった。
◆金田遥/かねだ はるか
主人公・秀典の幼なじみ。元々ご近所同士で大城家と金田家は、家族ぐるみのつきあいをしている。
やがて遥は秀典とつきあい出すが、その関係はなぁなぁではっきりしたものではなかった。
遥の中学卒業を機に、金田家は東京に転居するが、つきあいは変わらず続いていた。
見かけに寄らず結構ドジで、運動神経も鈍い。
気弱ではあるが芯のところでは負けず嫌いであり、努力家。
秀典にはいつも迷惑をかけていると自覚しており、
対等な関係になりたいと願っている。
◆金田未来/かねだ みく
遥の妹。金田家と大城家のつきあいで一番大城家の両親と仲がよく、大城家に入り浸っている。
女子に恵まれなかった大城家にとっては娘のような存在。秀典にとっても生意気な妹。
「東京封鎖」前日大城家に泊まりがけで遊びに来ており、東京の家族と引き離されてしまった。
おっとりした姉とは対照的に、言うことはキチンと言い過ぎるほどに言ってしまうしっかり者でちゃっかり者。
打算的な小悪魔タイプ。欲望に対し心底正直で、むっつりタイプの秀典とはよく衝突する。
◆島森茜/しまもり あかね
秀典と遥の親友。秀典、遥とは中学時代からの親友。
秀典に対して好意を抱いていたが、遥とつきあい出したと聞いて身を引く。
以後、秀典とは友達づきあいが続いている。
ボーイッシュで元気が取り得。秀典とは今では性別を超えた友達のような関係。
サバサバとして明るく、行動力がある。趣味は秀典をからかって遊ぶ事。
◆ナオミ
東京侵入を計る謎の女、国籍等不明。
外見上日本人に見えるし日本語も流暢だが、外国語にも堪能な様子。
◆松本晴之/まつもと はるゆき
東京内の協力者。いわゆるハッカータイプのオタクで通信封鎖された東京内から、
秀典たちの住む千葉側への通信を成功させ、恋人を捜して欲しいと秀典に頼んできた。
「東京封鎖」によって恋人と引き裂かれた同士、意気投合すことに。
アングラにコネがあり、内通者として秀典に協力する。
◆香林店長/こうばやし-店長
封鎖後、フリーターとなった秀典が働くカラオケ屋の店長。
「カリン」という源氏名を持つオカマ。ノリの軽いアネゴ系。
実は元ヤクザで、未だに裏社会への繋がりがある。
◆木村エミ/きむら えみ
晴之の元恋人。千葉県民。
◆大城 香苗/おおき かなえ
秀典の母。東京に帰れなくなった未来を、本当の家族のように可愛がっている。
いつまでもプラプラしている秀典に呆れ気味。
ジャンル
価格
2520円